知って得する窓・ドアの基本知識窓工事（ガラス交換）

そもそも窓は枠と障子によって構成されています。
窓ガラスの交換は、枠から障子を取り外し、サッシ部分はそのままガラス部分のみを交換する方法です。
一般的に、短時間で交換作業が完了し、窓全体を交換する場合よりも施工費用を抑えられます。

ただし、断熱効果をより求める場合は、ガラスの交換のみでは十分な効果を得られない可能性があるため注意しましょう。
その際は、窓全体を断熱性能の高いものに交換するほか、内窓の設置などのリフォームと組み合わせて対策すると効果的です。

窓ガラスを交換する際は、交換前と同じガラスだけではなく、機能がプラスされたガラスの選択も可能です。せっかく費用をかけて交換するので、ぜひガラスの種類も合わせてご検討ください。交換する目的と製品の性能に着目して、ガラスを選ぶことが大切です。

窓ガラスが割れたり、破損したりしたときは、速やかに交換する必要があります。窓に穴がある状態は、防犯上はもちろん、住宅の断熱性の低下を招くほか、室内に雨風が入って床や家財に支障をきたすおそれがあります。また、窓ガラスに少しヒビが入ってしまった場合でも、いつ更に悪化するか予知が難しいため、割れや破損と同様に放置せずにすぐ交換することをおすすめします。窓ガラスは部分補修が難しいため、小さなヒビ、破損でも家内に支障をきたす前に交換しましょう。

新築住宅で住んだ後によく聞かれるのが、「外からの視線がきになる」という点です。また、住宅周辺の環境は変化することもあり、家だったところが駐車場に、空地だったところに家が建ったなど、住んだ当初と状況が変わった場合にも同様のことがあげられます。夜はカーテンを閉めるなどで対策可能ですが、日中は日差しをとりこみたいものです。
型ガラスなどの目隠し機能をもつ窓ガラスに交換することで、視線を遮ることが可能です。ガラスの間にブラインドを挟んだ「ブラインドインガラス」もおすすめです。ガラスの種類によって見え方に特徴があるので、用途に合わせてよく検討しましょう。

【ガラスの見え方の比較】

【ブラインドガラス】

築年数の建った住宅の場合、窓ガラスが「単板ガラス」の可能性が高いです。「単板ガラス」は1980年頃までは住宅の窓として主流とされていましたが、非常に断熱性能が低く、結露が発生しやすかったりし、冷暖房効率を落とす原因の一つとなります。一方、「複層ガラス」は2枚のガラスで構成され、「単板ガラス」の約2倍の断熱性能があります。アタッチメント付きガラスによって、簡単に交換することが可能です。

【アタッチメント付複層ガラス】

窓から入る日差しは、夏場は強烈な暑さをもたらします。また、年間を通じて多くの紫外線が室内に入ることにつながります。日射熱をよりカットする「高遮熱型」の窓ガラスを採用すると、夏場の冷房効果を高めることが可能です。さらに、紫外線もカットできるため、紫外線の影響で室内の家財やインテリアが色あせするのを防げるのもポイントです。

【Low-E複層ガラス グリーン（高遮熱型）】

お部屋や窓の位置によって、採用する窓ガラスの種類を変えることで、更に快適な住まいにすることが可能です。