初めてリフォームをお考えの方へ窓選びのポイント
3.地域、季節、方角…
年間を通して快適になるポイント
日本は南北に細長く四季の違いもあるため、「省エネルギー基準地域区分」として「1~8」の8つの地域にわかれ、「断熱性能の基準値」「日射遮蔽性能の基準」が地域ごとに設定されています。地域によって求められる断熱性能が異なり、達成すべき基準値が変わってきます。北海道など寒い地域ほど番号が小さく1地域、南下するにつれ番号が大きくなり暖かい地域の沖縄は8地域に指定されています。
「住宅の省エネルギー基準」における地域区分
※実際の地域区分は市町村別に定められています。詳しくは国土交通省または(一財)建築環境・省エネルギー機構のホームページをご確認ください。
LIXIL製品の対応地域区分
夏と冬で太陽の高さが違う
「日差し」を意識することも大切
住まいの快適性や省エネ性を考える時に、「断熱性」と合わせて「日差し」を考慮した対策が重要です。夏は太陽から暑い日差しが降り注ぎ、1日の日照時間も長いため、部屋の温度が上がります。太陽の動きと窓から入る日差しを考慮して、部屋の向きに応じた遮熱対策が必要です。冬は逆に上手に日差しを取り込んで、室内を暖かく保つことがポイントです。
日射熱の抑制(夏の暑さ対策)
日差しが強烈な夏は、しっかり日射熱を遮る工夫が必要。太陽高度が高いので、南面の窓はひさしやシェードなども有効。
日射熱の取得(冬の寒さ対策)
太陽高度が低く、南面の窓から部屋の奥まで日差しが入る冬は、窓から上手に日射熱を採り込むことがポイント。
部屋の方角に合わせたおすすめの対策
夏場の太陽は、西面には日没までに長時間西日が差し込んでいます。そのため、西面への遮熱対策をすることで部屋の温度を快適に保てます。南面の窓は、夏場は太陽高度が高いため日差しがあまり室内に侵入しません。ただし、冬場は部屋をあたためるのに効果がある断熱対策がおすすめです。
住まいの方角ごとの対策例
ガラスについて詳しくはこちら
窓の形状でも快適性に大きな差が出る!窓の形状いろいろ
引違い窓
障子※1が左右に動く最も一般的な窓です。開き具合によって風通しが調整できます。
FIX窓※2 + 開閉窓
真ん中の窓がFIX窓で、両側の障子が外側に開く窓です。真ん中にフレームがないので眺望を確保され、風も取り込めます。
縦すべり出し窓
障子が外側に開き、自由な位置で止められる窓です。風の取り込み、通風量の調整が簡単です。
横すべり出し窓
障子が外側へ開く窓です。開いていても雨が降り込みにくく、換気できます。
ルーバー窓IF
ハンドル操作により、ガラスの羽根が開閉する窓です。羽根の角度調整で換気や通風量の調整が簡単にできます。
上げ下げ窓
上部がFIXで下の障子が上方向にスライドする窓です。窓が好きな位置で固定できるので、通風量の調節ができます。
- ※1 アルミサッシの枠にはまったガラスが入った部分を「障子」といいます。開口部の枠の内部にはめて横引きに開閉するふすまや板戸を含めてすべて障子といいます。
- ※2 開閉することができない、固定された窓のことを「FIX窓」と呼びます。固定される窓であることから、「はめ殺し窓」とも呼ばれます。
自然の風は、
たくさんのメリットを運んでくれます
これまで窓は、夏の暑さや冬の寒さを防ぐ「断熱性能」に重きが置かれていました。でも、もっとプラス思考で「自然の風を取り入れる」ことを考えれば、快適で気持ちのよい住まいづくりにつながります。ポイントは「風の入口と出口」そして「窓のカタチ」です。
風上と風下の窓の大きさを変えると、風の流れに強弱が生まれます。大きな窓から小さな窓へ風を出すと、部屋全体にゆるやかな風が流れます。
風上と風下の窓の大きさを変えると、風の流れに強弱が生まれます。小さな窓から大きな窓へ風を出すと、風が勢いよく流れます。
立地条件によっては、風上でない窓の開閉機能を工夫すると風が出入りやすくなります。
窓の両脇に開閉する窓をもうけると、部屋全体にさわやかな風が循環します。
住まいにあった窓対策
ひとくちに窓対策といっても、実はお住まいの環境や立地、窓の数、形状などさまざまのため、お住まいにあった窓対策が必要です。
お悩み別に最適な活用例をご紹介します。
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