浅草「亀十」のどら焼き。
2023年10月11日
弊社業務の東京旅行記です。
以下、某グルメレビューサイトに掲載予定の記事を加筆・修正したものとなります。
2023年10月、東京都台東区雷門。
某感染症の緊急事態宣言が明けた東京では外国人観光客だけでなく国内旅行を楽しむ人々であふれかえっている。
地下鉄浅草線から徒歩3分にある浅草「亀十」は東京三大どら焼きの1つ。
創業100年を超える老舗和菓子屋である。
2000年(近頃の若者風に言うとY2Kとでも言うのだろうか)初頭のIT革命を皮切りに猫も杓子も携帯電話でインターネットを使うようになり、
「亀十」はどの観光用ガイドブックにも掲載、トリップアドバイザーでも紹介され国内外問わず認知された和菓子屋へと成長した。
覚悟して「戦地」へ赴いたが案の定、「同志達」がそれを求めて溢れかえっていたのは言うまでもない。
北陸の厳しい寒冷地でサッシ屋の業務(工事担当の事)を担う私にとって、旅行は多忙を極める肉体を癒す必要不可欠なルーティーンだ。
中小企業では人手不足なため、休日の臨時出勤は日常茶飯事。
数年前から施行された働き方改革から有給取得は必須となっているが、当方(弊社と言った方がいいのだろうか)の場合だと有給消化ならぬ、代休消化も出来ないまま度重なる業務量で忙殺されたのちに、今年も除夜の鐘が耳に入ることになるだろう。
閑話休題。
スマフォの書面で身の上話に耽っていると、小生の番になった。
1個約400円。松屋の牛丼と同じ金額である。
そう考えると一般市民にとっては高級品だ。
目当ての物を手に入れると、人気(ひとけ)のない通りに行き、急いで頬張る。
「・・・美味い。」
晴天の東京。
北陸のこの時期は雨が続く為、常に空は曇っている。
透き通るような青空と補色である黄色に縁どられた、どら焼きのコントラストは網膜を鋭く刺激する。
(それは極彩色に彩られた南国の鳥を見たときのように)
しかし、それが逆に「非日常」を表現し、日々の業務に疲弊した小生の視覚を癒し、胃袋と心に充足感をもたらす。
「美味い」という稚拙な表現しかできないが、それ以上でもそれ以下でもない。
寧ろ、自然に口からこぼれたフレーズは自身の胸の内を真摯に表したものであり、嘘偽りがなく純粋なものであることは確かである。
無心。
一口、また一口とどら焼きは口に運ばれていく。
古くから愛されてきた和菓子に歴史を感じつつ、包装紙を畳み、手を合わせる。
さっきまで、青く澄んでいた空は、夕焼けで紅く染まり、夜が訪れたことを告げる。
「和菓子だけで腹を満たすわけには・・・。」
財布の隙間から、この日の為に貯めた「軍資金」を再確認する。
また週明けから頑張れそうだ。
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