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お役立ちコラム二重窓(内窓)で防音はできる?
音を防げないケース、
遮音効果を高める方法は?

二重窓(内窓)の設置は、住宅での代表的な騒音対策です。一方で、「期待していたほど静かにならなかった」などの意見を聞いて、心配している方も少なくないでしょう。二重窓の設置は、騒音対策として効果的なのでしょうか。この記事では、外からの騒音や、自宅の音漏れでお悩みの方に向け、二重窓の仕組みや実際の効果、二重窓で防げる騒音について解説します。防音目的で二重窓の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

二重窓(内窓)ですべての音は防げる?

二重窓は防音に対してどの程度の効果があるのでしょうか。遮音性能を期待して二重窓を導入する場合は、まず二重窓の仕組みについて知っておくことが大切です。以下では、二重窓の基本的なメカニズム、遮音効果について解説します。

そもそも二重窓(内窓)とは?

二重窓とは、その名のとおり窓を二重にすることです。既存の窓の内側にもうひとつの窓を取り付けます。「内窓」「二重サッシ」という呼び方も一般的です。

二重窓では、窓と窓の間に空気層が生まれます。この空気層が、音を遮断する役割を果たします。そのため、外部の音が部屋の内部に侵入しづらくなり、部屋の中の音が外に漏れなくなる効果が期待できるのです。また、人間の耳は音の大きさが10dB下がるだけで、約半分に感じるといわれています。

音の種類によって得られる効果が異なります。

音の種類によって得られる効果が異なります。

(注1)遮音性能は、JISで定められた方法により実験室で測定した測定値です。実際の建築物の現場で測定したとき、実験とは音場が異なるので、それぞれの測定値に差異が生じます。
(*音場:音波が伝わっている空間の状況を示す。)

さらに二重窓でできる空気層によって、断熱効果も生まれます。特に寒冷地では多くの住宅において二重窓が寒さ対策として設置されています。
また、防犯対策としても役立ちます。2枚の窓ガラスを割る必要があることから、侵入者にとっては手間が増えリスクが高まります。安全合わせガラスなどと組み合わせることで、さらに防犯効果が期待できます。

参考
二重窓(内窓)の様々なメリットを
もっと詳しく

身近な音の騒音レベル

人間の耳が日常生活で「静かだ」と感じるのは、45dB以下といわれています。そのため、住環境においては約40~60dB未満であることが好ましいと言われています。
身近な音の騒音レベルを具体的に表にしました。
住環境によって避けれられない騒音も多いと思いますが、二重窓を設置することによって軽減することが期待できます。
※音の出入りが窓の場合

音の騒音レベル

二重窓で音が防げないケース

「防音対策として二重窓を導入したが、思っていたほど静かにならない」など、二重窓設置後でもうるさいと感じるケースも存在します。
二重窓の設置を検討している場合は、二重窓では音を防ぎにくいケースについて理解しておくことをおすすめします。ここでは、二重窓の効果があまり期待できない代表的なケースを紹介します。

二重窓では防げない「音の種類」

そもそも二重窓には防げる音、防げない音があり、音の種類によっては遮音効果は期待できません。
二重窓の設置で抑えられるのは、空気を震わせて伝わる「空気伝搬音(空気音)」です。

<例>
ペットの鳴き声、人の声(赤ちゃんの泣き声)、
車や電車の音、テレビの音、 など

対して、固体の振動によって伝わる「固体伝搬音(固体音)」は、二重窓を設置しても聞こえてきます。

<例>
工事の音、タイヤと道路の摩擦で生じる音、
ドアが開閉する音 など

このような固体の振動によって伝わる騒音に悩まされている場合、二重窓は有効な解決策にならない場合があるので注意が必要です。こうした騒音を抑えるためには、床・壁・天井などの工事が求められます。

窓以外に音の出入り口がある場合

上述したとおり、窓以外に音の出入り口があるケースがあります。自然給気口の場合はサイレンサー、キッチンの換気扇の場合はレンジフードなど、二重窓とは別の解決策が求められます。

窓は代表的な騒音の出入り口ですが、すべての騒音が窓から入ってくるわけではありません。騒音がどこから住宅に入ってくるのか、二重窓を設置する前に慎重に見極めることが大切です。

二重窓の遮音効果をさらに高める方法

二重窓による遮音効果をさらに高めたい場合は、以下のようなポイントを意識しましょう。

ガラスの種類

ガラスの種類(厚み)によって遮音性能は異なります。
下記の表は開口部に限定して評価した結果です。
※音は壁・床・天井等からも入ります。実際の性能を保証するものではありません。
(◎:とても有効、 〇:有効)

性能 防音 断熱(参考)
騒音の種類 犬の鳴き声、
車の走行音、
飛行機、ピアノ等
代表的な
ガラスの
種類
安全合わせ複層ガラス
(3mm+A*+6.8mm)
価格が
高い





価格が
安い
安全合わせガラス
(6.8mm)
複層ガラス
(3mm+A*+3mm)
単板ガラス
(5mm)

*Aとは、複層ガラスの間の空気層のことです。
※LOW-Eガラスに変更しても、防音性能は良くなりません。
※ガラスの種類・厚さと窓タイプ(引違い窓・開き窓等)によって対応できない場合があります。
(参考:株式会社LIXIL公式サイト 「防音対策として有効な『インプラス』(内窓)のガラス種類(単板、合わせ、複層)」)

ガラスは厚くするほど防音効果が高まります。また、既存の窓と二重窓のガラス厚が異なると効果が高まることから、既存の窓のガラスの種類(厚み)を把握しておくことも重要です。
二重窓は、断熱性や防犯性など他に期待できる効果があるため、設置の目的、予算に合わせて検討しましょう。

二重窓の設置位置

既存の窓と二重窓の距離を大きくするほど、防音効果が高まります。窓枠の範囲内で、できるだけ離すのがおすすめです。
既存の窓枠の幅が狭い場合などは、ふかし枠の利用で幅を広げることが可能です。工事を依頼する際に、設置可否を確認しましょう。

二重窓の設置位置

遮音効果のあるカーテンやブラインドを設置する

窓だけではなく、カーテンやブラインドを併用して遮音効果を高めるのもおすすめです。大規模な工事が必要ないため、比較的簡単に取り付けられます。デザインによって部屋の雰囲気を変えられる点も魅力です。

室内に吸音材を設置する

室内の音を外に漏らしたくない場合は、吸音材を併用する方法もあります。音は反響によって増幅されるため、音を吸収する吸音材を設置すれば外への音漏れを抑えられます。ピアノやギターなど、楽器を室内で弾く方には特におすすめの方法です。音源の近くに吸音材を置くことを検討しましょう。

まとめ

二重窓の特性を理解して防音効果を高めましょう!

二重窓は、防音対策としての効果が期待できます。効果を最大限に引き出すためには、環境に応じて検討することが大切です。騒音の原因や自宅の環境によっては、二重窓に交換しただけでは明確な効果が感じられない可能性があります。その場合は、二重窓以外の対策(床・壁・天井やレンジフードなど)も併せて検討する必要があります。

環境に応じた二重窓のタイプや費用が気になる場合は、専門店に相談しましょう。窓リフォームの専門店「PATTOリクシルマド本舗」は、豊富な施工実績をもつため、お客様のご要望をお伺いした上で、それぞれの窓(お部屋)のお悩みに合わせて専門的なアドバイス、ご提案をいたします。まずは、お近くの店舗へお気軽にお問い合わせください。

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